「おた」と「あお」二人の好きな活字紹介。熱き思いを亀の歩みでまったりと語ります(笑)
おた&あお・書物ドコロ
翼を広げたプリンセス(タニス・リー:産業編集センター) byおた
2006-06-29-Thu  CATEGORY: 未分類
ウルフ・タワーシリーズの最終巻です。やっと結婚式を挙げることができたアルグルとクライディはハウスへの旅を続けますが、そこで知ったいろいろな事実や、途中またアルグルと離れてしまうなど多難が訪れます。しかしクライディはとうとうアルグルやヴェンの母にして偉大な科学者でもあるウスタレスと出会うことになります。
ここまでの道筋もすべてウスタレスの考え(策略?)ではあるんですが、実際に彼女と出会い、真実を知ったクライディが自分の力に目覚めていき、それをアルグルとどう理解しあうかなどが、彼女らしいやり方(そしてアルグルらしい受け止め方)であるので、敷かれたレールを、自分らしく生きているクライディが素敵です。こういう展開もあるのねって思います。ウスタレスでさえもクライディに感嘆の声を上げるように。文体が本当に少女で(原文もちゃんとそうらしいですね、訳者の方の独断ではないということです)、それがかえってクライディの歩いてきた道や、行ってきたことなどを際立たせるものになっていると思います。
そして最終巻らしく、今までの伏線や登場人物たちがみなしっかりと出てきます(笑)ああ、よかったね、みんな。
ちなみに私はウィンター・レイヴンが結構好きです(笑)
ヤングアダルトとしては、楽しかったですよ。
リーさん本人も楽しんで書かれたというのは伝わってくるような気がします。

どうぞライトノベルお好きな方読んでください〜。

おたのおススメ度 ★★★★☆
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覆面作家は二人いる(北村 薫・角川書店) byおた
2006-06-29-Thu  CATEGORY: 未分類
ミステリー小説雑誌『推理世界』に寄せられた1本の原稿『クリスマス』秀逸ではあるけれど一風変わったこのお話を書いた人物〈新妻千秋〉の元へ、編集者、岡部良介が会いに行くのだが、行った先は豪邸、出てきたとうのご本人は絵に描いたようなお嬢様。しかし良介の話した本物の事件を前にして、彼女が外弁慶の本性を表わして。のちに「覆面作家」のペンネームでデビューすることになる彼女と良介コンビが解決していく事件たち。
「スキップ」とかとはノリがだいぶ違う軽い感じの推理小説です。途中の言い回しとか情景に「ププッ」と笑えます(笑)お嬢様に振り回される初めのころの良介、しかし屋敷の人以外で、彼にしか本性を出していない千秋さんが(ついさん付けしちゃう・・・笑)そのうちに変わってくるところが(変わってきてると思うんですよー)かわいいです♪
すぐに読めてしまった。本当に読みやすかったです。しかしその分、そういう感じもあるのでしょうが、ほかの作品と比べるとちょっと寂しいような(苦笑)でもそう思わせるところはさすがに作品の書き分けができているんだなと思います。プロですね。

おたのおススメ度 ★★★★☆
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二人のクライディス(タニス・リー:産業編集センター) byおた
2006-06-21-Wed  CATEGORY: 未分類
<スター>という飛行船でハルタに行ったクライディは、そこで自分がアルグルを裏切ってネミアンと逃走したとの中傷を聞き、そしてそれを耳にしたアルグルが姿を消したことを聞く。ハルタの人たちに拒絶されてしまった彼女はアルグルを探して北へ急ぐ。途中クライディはアルグルの姿をしたロボットに誘導され、とうとうレイヴン・タワーが支配する町までつれてこられる。そこで彼女は自分の母だと言われたトワイライト・スターと出会うことになるが・・・。
ウルフ・タワーシリーズ第三巻。なかなかにシビアに展開される前半、アルグルがリーダーとして暮らしていたハルタの人間たちから冷たい仕打ちをされてしまうところなんか、胸が痛かったです。それでもアルグルを探して、そして(それはロボットなんですが)彼に一生懸命に自分の気持ちを伝えようとしながらもできない彼女が、うう、かわいそう。
彼女の気持ちを追いながら読むにつれて、今度は隠されていた真実が少しずつ姿を現すようになって来、そして新たな伏線が張られることになっていくのはおもしろいです。
タワーの人間たちの考え方の基本とかが伝わってきて、それに抗うクライディの姿が対照的。でもそんな彼女をタワーの人間はすばらしいと思うのですよね(単なるほめ言葉ではないんですが)。この本の主題のひとつがなんとなく伝わってくる第三巻でした。
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ライズ 星の継ぎ人たち(タニス・リー:産業編集センター) byおた
2006-06-19-Mon  CATEGORY: 未分類
アルグルとの結婚式を前にして、クライディはウルフタワーから来た男たちにさらわれ、ライズという名前の宮殿へと連れて行かれる。彼女はここでアルグルによく似たプリンス・ヴェナリオンと出会う。そこで彼女はアルグルのいるハルタへ帰ろうとする中で、ひとつの真実を知るのだった。
「ウルフ・タワーの掟」の続編です。ああ、残念なことにアルグルは最初しか出てこないんですよー。もっぱらヴェナリオンとクライディの話。アルグルによく似た(どうして似ているのかも後半わかりますが)彼になんとなく心引かれる彼女と同じように彼女を心憎からず思うようになる彼なのですが、やっぱり彼女はアルグルが好きなんですよねー。
ふたたび旅立つクライディに「がんばれ!アルグルを探すんだ!」とエールを送りたくなります。そしてあと二巻続くこのお話の真ん中を貫く登場人物がとうとう登場。そこからまたクライディの運命が変わってゆくのです。抗いがたい運命にも似た道筋の中で精一杯自分らしくがんばる彼女が私はすきだなー。
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ウルフタワーの掟(タニス・リー:産業編集センター) byおた
2006-06-13-Tue  CATEGORY: 未分類
<ハウス&ガーデン>の中で奴隷として育ち、そのように働いてきたクライディの前に、気球に乗った美青年が現れる。彼とともに育った環境を捨て、恐ろしいといわれていた荒地へと旅立つクライディは、その青年ネミアンへ恋心に似た気持ちを抱きながらも、いろいろな街でたくさんの人矢や出来事に遭遇していく。中でも盗賊団(と言われてもいる)ハルタのキャラバンで、彼女はリーダー、アルグルと出会い、そして。
ウルフ・タワーシリーズの第一作目です。
常に元気で前向きなクライディが本当にかわいいです。自分の本当の身分(奴隷ではなくプリンセス・クライディッサ・スターである)と教えられたときの戸惑いや、ネミアンと旅をしている最中の心の揺れ、アルグルたちと出会ってからの彼女など、日記形式で書かれた文章の中、生き生きと描かれています。彼女を自分の故郷に連れて行ったネミアン<たち>の思惑にショックを受ける彼女ですが、常に前向き。掟をぶち壊すところは本当に(そうなるだろうと先を読むことはできましたが)痛快です。運命に翻弄されながらも、いつも自分で自分の行く先をえらびとり、前へ進むクライディを応援したくなってきますよ。アルグルとの恋の成就も平行してドキドキとさせてもらえます♪(これから先の話でもアルグルいいのよねえ・・・・)タニス・リーの話としては、少女を対象に書かれたものなので、いつもの耽美で退廃的なまでに妖しい雰囲気と美麗な文章ではないのですが(それに物足りないと思われる人もいるとは思うけど)、等身大の女の子が素敵に描かれていると思います。娘さんにお勧めなシリーズです。

おたのおススメ度 若い娘さんへ★★★★☆
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